偶然起こった「前世体験」
「ヒプノセラピー(退行催眠療法」は、心理的外傷を軽減する為に精神科や心療内科などで行われている方法です。
情緒的な障害の発端となる心理的葛藤が生じた過去の場面を再体験させることで、ストレスや肉体上の症状を軽減する目的で行います。
ヒプノセラピー(退行催眠療法)は心理的肉体や精神面に症状をきたしている患者に有効性があるとされている治療法です。
この「ヒプノセラピー」による治療をきっかけとして、患者が自らの霊性に目覚める経験をした記録があります。
アメリカの精神科医であるブライアン・ワイス博士
アメリカの精神科医であるブライアン・ワイス博士が患者に退行催眠療法を施すと、患者が現在抱えている心理的な葛藤の原因が数千年も以前の出来事・・・「魂の記憶」にあることを患者の口から告げられたのです。
魂の傷ともいえる過去生の痛みが、その患者の現在の肉体や精神に影響を及ぼしており、日常が困難に感じられていたというのです。
その後も前世へ退行する治療を続けたところ、怖れや不安が解消されてゆき、精神が安定すると同時に、目覚めたスピリチュアルな意識が現れ始めました。
この実話に基づいた小説に登場するワイス博士の患者は、前世を思い出す経験により確実に癒されたのです。
『前世療法』の中の記録からは、生まれ変わりや人生と人生の間の中間生のことや、マスターと呼ばれる指導霊のはたらき、高次元の意識の世界や前世についてが語られ、明らかにされています。
これらのことが、ブライアン・L・ワイス博士の著作『前世療法』に記されています。アメリカでは随分以前にベストセラーになった実話に基づいた小説です。
ワイス博士は『前世療法』の後にも多くのヒプノセラピーについての本を書いています。
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[tab title=”中間生”]
人生と人生の間、中間生
私たちの魂は生まれ変わる度に違う肉体、全く違う人格を持ち、魂の目的のもとに人生を送ります。
そして、人生の終わりには、肉体を去り、次元を超えて肉体を持たない状態へと戻ります。
この時は 人生と人生の中間の時点にいることになります。ヒプノセラピーでも、「中間生」は頻繁に登場します。
ほとんど何もないような、真っ白な空間などがそれです。この時点では魂の癒しや次の転生のための準備、エネルギーを保持したり、次の転生の計画を起こすようです。
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[tab title=”グループ転生”]
魂はグループで生まれ変わるといいます。幾度も同じ時代に生まれ変わり、お互いに深い関わりを持つ、魂のグループがあります。
これらの仲間は、人間として仲が良い関係もあれば、悪いこともあります。
お互いに何度も生まれ変わり、欠点を修正し補い合う関係性です。魂の学びが目的なので、ただの仲良しではない、何かを追求するような関係になるのです。
兄弟姉妹や親子など、深く関わり合わなくてはならないような人達である場合が多いかもしれません。グループで転生する際に、魂はそれぞれ絵巻物を作り、計画を立てます。
この計画は、そのまま実行されることは限らず、物質界の束縛・制約によって変更せざるを得ないこともあります。
苦境に立たされた時に、どれだけ愛のある決断・行動ができるかによって、その後の人生の方向性が変わります。
否定的な、魂にとっての同じ経験の繰り返しから脱するために、試練や課題が与えられます。
魂のグループはお互いにとって必要な条件を提示して、学びを補い合います。
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[tab title=”ソウルメイト”]
ソウルメイトは、魂にとって縁が深い関係性のことを指しています。魂のグループの中でも、特に縁が深い関係性を持っている間柄です。
生まれた時から身近な存在であることも多く、相手のことが手に取るように分かるように感じられます。
出会った時から何となく他人ではないような感じがしたり、お互いの意思が通じやすいので、すぐに親しくなります。
ソウルメイトが結婚相手や家族といった関係性になることで、互いの鏡のような役割をします。
魂が輪廻転生の中で経験した様々な学びのプロセスの中で、非常に苦痛な経験、極度の緊張などがあり、それらが過去生に端を発し、現世に理由の分からない不安や恐怖、執着になって現れ、潜在的な要因として、無意識層にそれらの記憶を持つ人の人生に混乱を引き起こします。
前世セラピーは、現世に問題を抱える人や、魂としての自分自身を感じ、霊的な気づきを求める人に時間退行を体験する目的で行います。
過ぎ去った時間の中で、心が感じ取ったこと、魂が揺さぶられるようなこと、ぬぐい去れない傷も、時間とともに変化しています。
心の奥、意識の片隅にしまい込んだパンドラの箱を開けるごとく、「過去」の扉を開けた時、これまでの自分が予想もしなかった出来事が起こるかもしれません。
それは、全く知らない別の顔や、魂が求める永遠の愛の絆を感じることかもしれません。
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[tab title=”時間と記憶”]
前世セラピーの理論では現在の自分に相応する、身近に感じる存在が潜在意識(リンク)に存在しており、その存在の個性から影響を受けるとしています。
私達が「今」と感じている時間の他にも別に時間は存在しており、別の時間には対応する別の世界が存在しています。別の時間には別の人生があって、現在は現在を生きている「私」に対応する時間です。
魂はたくさんの側面を持っていて、それぞれが互いに影響をしあい、ダイヤモンドのように、一面一面磨かれていれば魂は光輝くことができるのです。
どこかが傷をついていると、光は鈍くなります。
肉眼で見たり感じたりすることは出来ないけれど、意識の上でつながっており、他の時間を生きている別の自分が存在していると言われています。
私達が通常「記憶」と呼ぶものは、それらの別の時間に対して働きかけ、そこからデータを引き出す一つの手段です。記憶は脳ではなく、意識の中にあるとされます。
トラブルを抱える人の不安や混乱を解消するためや精神世界の探求の為に、過去に意識を退行させ、多くの気づきを得るのが「前世セラピー」です。
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[tab title=”退行のプロセス”]
セラピーを受ける人がリラックスしている状態で、セラピストが過去へ時間をさかのぼるように暗示誘導を行います。通常は時間を遡るプロセスを経て、時間をかけて前世に退行します。
強い緊張や、根強い心の傷がある場合は、抵抗になって現れることがあります。
この時、セラピーを受ける人に抵抗があり、前世体験に抵抗や違和感が生じた場合は無理をせず、別の場面でリラックスできる状態に導きます。(イメージセラピー)
代替のセラピーとして、比較的浅い意識で行う「幼児期・インナーチャイルドセラピー」や「イメージヒーリング」に変えて行う場合もあります。心の疲れや葛藤が激しい時には、脳も疲れています。
前世セラピーを体験したいが、体がついていかないんですね。その場合はまず、心の状態を安定させ、イメージヒーリングで脳を癒します。
一度に深いレベルまでの癒しが無理な時には、ゆっくりと段階を経て進むようにすれば、次からは前世体験が可能になります(^^)
リラックスが深くなると共に様々なイメージが浮かんできたり、別の世界や別の時代に生きている人の感覚や感情などがとてもリアルに感じられたりと、ヒプノセラピーセッションでは普段の自分には想像もできないような体験をすることもあります。
そして、なぜ、過去のその時のことが出てきたのかというと、今の自分に何らかの関係があるからです。
過去のその時と今の自分とは、同じ波長で結びついていますので、ヒプノセラピーで深い意識を探った時にはそれらを意識し、感じやすくなります。
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現在の自分が気づくべきこと
今に必要なことがらを前世を体験して、感情や感覚を通して深く理解するというわけです。
「魂の目覚め・気づき」・・・ヒプノセラピーは頭を使って理解する学問的な知識を得るのとは違う、心の次元の深い気づきをもたらすスピリチュアルなセラピーです。
前世セラピーを通して理解する内容はさまざまですが、大まかにいえば「魂の規則性~輪廻転生について」「心のはたらき」「中立(ニュートラル)な意識」などについてです。
またそういった感覚的な体験を通して、慈悲心、憐れみ、愛、情、怒り、哀しみ、悔い、恨みなどあらゆる情動の作用について深く知り、心のエネルギーの解放と癒しが行われます。
前世セラピーを通して、過去の辛い感情を解放して癒し、心の成長を成し遂げようとします。
それらは、「魂の進化」の過程に基づく心の成長です。
前世セラピーって必要なの?
例えば、現在は前世セラピーを必要としないと思う人がいるとします。
自己の内面を見つめる、という作業は、外に向かって何かを得る、という意識活動とは異なるもので、ふだんは外に向かっている意識や外向きのパフォーマンスを、一旦お休みにするというわけですから、その外に向いていることが多い人は、自己の内面を見ることが面倒だとか、難しいと感じられるようです。
また、セラピーなんかを受けてしまうと、心が弱くなるのでは??と考える人もいます。癒しやセラピーは、心の弱い人が受けるものだと定義する人もいます。
実は、それは間違いです。
心の弱い部分を知っていれば、ここぞという時に自分がどう出ればよいのかがわかります。弱点から多くを教えられるのです。
自分のこともよくわからないのに、重大な責任を負うとか、成果を上げなければいけないとなれば、心に余裕が無くなるのは当然ですね。緊張してネガティヴな状態に長く置かれていれば、ストレスをため込んでしまいます。
心のデトックスは、体を時間から解放させます。「時間」は限られていないんです。あなたのための時間は、「永遠」にあります。
だから、急がないで・・・「永遠」に触れると癒されます。普段の「時間」から解放されると、「永遠」の感覚を得られるでしょう。
それは内側に「愛」を見つけた時と同じ感覚です。
否定的な現実の出来ごとが多くなると
「何のために生きているのかわからない」などと、考えてしまいます。そうなるように思考を使っているからです。思考の使い方を変える必要があります。
頭ばかりを働かせて、こころを使わなければ、人の霊性がくもります。
霊としてのはたらきがストップしてしまいます。霊としては人は、この世界の時間には縛られていません。だから、霊性を高める(霊的な意識になると)前世や未来といった、「ありえない」体験を得られます。しかしこれは、霊界においては、ごくあたりまえの常識ともいえることです。
そのような、内的なご自分のはたらきを知ると、この世界が全く違って見えるようになります。
五感が働き、人の心がわかり、自分を称え、尊重するようになります。
ビジネスの結果をあげるために
重大な責任を全うするためだけに人は生きているのではないと思います。生意気なことを言うようですが、どうぞ、見失わないで下さい。
人生のプロセスから学ぶ、という価値観を見出すと、失敗は失敗でなくなります。
今の人生の生き方に無理があるならば、一旦はその感覚から離れて、心を整理すると良いでしょう。
私はヒプノセラピーを続けてきて良かったな^^ と思うことが本当に多くあります。
人の心の状態というのは、外から見てもあまりはっきりとは分かりません。
セラピーを求めてきて下さる方は、何度かのセッションを通して、多くの現実(ほんとうの現実)に目覚め、自分のことをよくわかった!ということに感動されます。
それから、だいたいは後から「あの時は本当に、どうしようもない状態でした。私を救って下さってありがとうございました・・・」と言われることも。
スピリチュアルカウンセリングの時以外はニブい私には普通にしか見えなかったんですが、とてもお悩みになっていたんですね。
私が救ったというより「何かに導かれた」結果、私のセッションを受けて下さったのだと思います。お言葉はありがたく受け取っています。
(もっとよく)生きよう!!という意思が、闇から光へ導きます。心の思いは、かならず 通じます。
前世を体験しやすい人 抵抗がある場合
比較的に前世体験は芸術的な感性が発達している方や、感受性が豊かである方がセラピーに抵抗を感じないようです。実際、私のクライアントの3割が音楽家や舞台で活躍するアーティストであり、彼等は総じて、自分の感情に対して素直で、自分に対して隠し事を好まないタイプです。
私はパトリシア・カエタノ氏の前世療法講座で、NLPのワークを受けました。その時に、「自分の名前を言った時と、違う人の名前を言った時」の、腕の力をテストする、というものがありました。その時に、自分の名前を言った時には、力がぐーっと入って、抑えようとする力に強く反発します。そして、違う人の名前を言った時には、抑えようとする力に負けて、ストンと腕が落ちてしまうんですね。
自分にとって、「本当」だと感じていることをしている時、内側から力を発揮出来るのだそうです。
パフォーマーは、経験上、そのことをよく理解しているのだと思います。自分の本当の現実を見つけた時、自分の心に従う時、内側から力が発揮できます。エネルギーがキラキラして、存在感が増しますね。
また、カエタノ女史は、「ヒプノセラピーは嘘をひとつひとつ取りのぞくセッション」と言いました。自分に対する間違った思いこみや、他人からの否定的な暗示、誤った考えをクリアーにして、自分自身と対等で心地よい関係を作るためにヒプノセラピーで自己認識をはっきりさせていきます。
怖れや不安も、間違った思いこみからハッピーでない精神状態が作られるので、自己の内面を整理すると自分にフィットした感情や感覚を得られます。他人に依存していると不安になります。セラピーでは内面と向き合い、自分の本当の強さを見出します。
セラピー体験については、デジャ・ヴや霊的な夢を良く見る人は普段から過去のビジョンを見ているせいか、抵抗がないようです。
催眠は頭で考えると難しいようですが、じつはそれほど特殊な感覚ではありませんので、催眠に対する思いこみがないほうがうまくいきます。催眠中は、集中力が高まり、暗示課題に対する答えが自然に浮かぶ感じです。応答しているうちに、自在に時間を進めたり、戻したりという感じです。
抵抗がある場合は、体、心の緊張が強い場合です。まずはリラクゼーションを得られるように、順を追って進めるように誘導していきます。
前世セラピーに関連する内容の本
「生きがいの創造」PHP出版 飯田史彦著
この本のはじめの部分にあるお話が印象的です。4歳になる「ヒロ君」のお母さんが英語が上手なヒロ君に感心すると、「うん、ぼく、昔、アメリカに住んでたから」と答えました。数ヶ月後にヒロ君は「とっても楽しかったから、もう1回生きようと思ったの」と言います。「生まれ変わり」や「魂」について、見過ごすことのできない真実がここに書かれています。
「前世療法」「前世療法2」「魂の伴侶」「魂の療法」 PHP出版 ブライアン・L・ワイス博士著
過去生について、マスターについて・・・精神科医であるワイス博士のセラピーの現場で起こったクライアントの 「前世体験」が、ワイス博士自身の霊的な目覚めを促しました。
過去生セラピーに関心のある方は、ぜひご覧になって下さい。
「死後の世界が教える 人生は何のためにあるのか」 VOICE マイケル・ニュートン博士著
これは、退行催眠セッションの記録です。生まれ変わりの真実が分かります。実際のセラピーの記録だけに、臨場感があります。参考になります。
スピリチュアルマスター 緑マナミ
バーバラ・ハリスの「臨死体験」講談社 立花 隆訳
臨死体験が元になり深い気づきを得て「生まれ変わる」経験者のお話です。私自身も同様の経験がありますので、この本に書いてある内容は真実であると感じます。